マイホーム購入の頭金とは?金額相場と支払いの注意点を解説
マイホームを購入する場合、頭金としてまとまったお金を準備するのが一般的です。
しかし、頭金の意味や相場について、その内容を把握されている方は少ないかもしれません。
そこで今回は、マイホーム購入の頭金とはどのようなものなのか、頭金として支払う金額の相場と支払いにおける注意点を解説します。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大阪市の売買物件一覧へ進む
マイホーム購入の頭金とは
マイホームの頭金と聞いて、最初に支払うまとまったお金と考える方が多いでしょう。
マイホームの購入をお考えならば、頭金とはどのようなものなのか、より具体的な内容をチェックしてみましょう。
頭金が必要な理由
頭金とは、ローンなどの分割払いを選択する場合において、先払いする一部代金のことです。
マイホーム購入における頭金とは、住宅ローンで融資を受ける場合に、その融資とは別に預貯金などから準備するお金となります。
頭金が必要な理由として挙げられるのは、住宅ローンの返済負担を減らすためです。
マイホーム購入代金のうち自己資金から用意する頭金には、住宅ローンの利息がかかりません。
また、住宅ローンで借りるお金を減らした場合、これから始まる住宅ローン返済の毎月の負担を減らせます。
もちろん、住宅ローンで借りるお金を減らすと、住宅ローンの審査にとおりやすくなることも、頭金が必要な理由のひとつです。
頭金はいつどのように支払う?
マイホーム購入における頭金の支払いのタイミングは、一般的には不動産売買契約締結から物件の引き渡しの間となります。
また、頭金は、原則として現金で支払います。
マイホームは高額な買い物であるため、一部を先払いする頭金も高額になるのが一般的です。
マイホーム購入の資金計画を考える場合、預貯金を把握してからいくら頭金を準備できるか計算することが大切です。
頭金と手付金の違いは?
頭金と似たものに、手付金があります。
どちらも住宅ローンとは別に先払いするものですが、それぞれ役割に違いがあります。
頭金とは、主に住宅ローンの返済負担を減らすことを目的として、住宅ローンで借りたお金とは別に支払うものです。
一方で手付金とは、不動産売買契約の締結を証明することが目的で、不動産売買契約締結のタイミングで支払います。
頭金のなかに手付金が含まれるのが一般的ですが、それぞれ違う役割があることがポイントです。
また、手付金には、契約解除をおこなう場合に解約金となる役割があります。
買主がやむを得ず不動産購入を解約する場合、手付金を放棄し売主にそのまま渡すのが一般的です。
反対に売主の都合で不動産売却が解約される場合には、手付金の倍額が買主側に返還されます。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大阪市の売買物件一覧へ進む
マイホームの頭金として支払う金額の相場
マイホーム購入時には、住宅ローンの返済負担を減らすために頭金を準備するのが一般的です。
頭金の目的を把握したら、実際にいくらを支払うのか、具体的な金額の相場を見てみましょう。
マイホームのタイプごとの頭金相場
2021年度におけるフラット35利用者調査には、購入したマイホームの種類ごとに頭金の平均額と金額の割合が記載されています。
この調査のなかで頭金の平均額が高額なのは、新築マンションの785万9,000円、新築の注文住宅の596万6,000です。
反対に頭金の平均額が比較的少ないのが、中古一戸建ての214万9,000円と、建売住宅の270万円です。
また、住宅の購入費用全体に占める頭金の割合については、新築マンションが17.4%、注文住宅が16.7%と高くなっています。
一方で、建売住宅における頭金の割合は7.5%、中古の一戸建ては8.2%です。
こうしたデータからは、新築マンションと注文住宅では多く頭金を準備する傾向が強く、それ以外の住宅では購入費用全体の10%程度が頭金として準備されていることがわかります。
一般的に、頭金はマイホーム購入費用の20%程度が理想だとされてきました。
近年は超低金利が続いていたことから、頭金を多く用意しなくても金利負担が少ないことが、頭金の比率が低い要因だと考えられます。
しかし、金利が上昇傾向にある現在では、頭金を多めに用意することを検討する必要があるかもしれません。
頭金ゼロでも問題ない?
預貯金を減らしたくないなどの理由から、頭金ゼロでマイホーム購入を考えることがあるかもしれません。
実際に、頭金ゼロでもマイホームの購入は可能です。
頭金ゼロで住宅ローンを組みマイホームを購入した場合、毎月の住宅ローン返済が高額になることが注意点です。
利息の対象外となる頭金がなく全額が利息の対象となるため、トータルの返済額も大きくなります。
また、マイホームとして中古一戸建てや中古マンションを購入する場合、銀行が貸し出す金額が購入費用に届かないことがあります。
このようなケースでは住宅ローンだけでマイホーム購入資金をまかなえないため、自己資金を用意しなければなりません。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大阪市の売買物件一覧へ進む
マイホーム購入で頭金を支払う場合の注意点
マイホーム購入における頭金の意味と金額相場をチェックしたら、支払い前に注意点を把握しておきましょう。
諸費用として現金が必要になる
預貯金のほとんどを頭金として使った場合、諸費用が払えなくなることが注意点です。
マイホーム購入における諸費用とは、購入に関連するさまざまな費用のことを指します。
具体的には、住宅ローン手数料・不動産登記費用・仲介手数料などが該当します。
また、不動産取得税といった一部の税金についても、諸費用として現金払いが必要です。
諸費用として必要な現金の目安は、マイホーム購入費用の3~10%ほどとなります。
まとまったお金が必要になるので、頭金と合計でマイホーム購入費用の20~30%程度を目安に準備しましょう。
頭金の払い過ぎは避ける
頭金は利息の対象外となるため、多く払えば払うほどトータルの支出を減らせます。
しかし、無理して頭金を支払い過ぎるとライフプランに問題が発生します。
頭金の金額を決める場合、今後のライフプランと必要な資金について計画を考えることが大切です。
まとまった現金が必要になる場面には、出産・子どもの進学・家族や親の介護といったものがあります。
こうした場面で捻出できる現金が不足しないよう、頭金とバランスを取ることがポイントです。
生活に必要なお金を優先せざるを得ない場合、住宅ローンの返済を滞納してしまうリスクがあります。
住宅ローンの返済滞納が続くと、最悪の場合マイホームが競売にかけられ、最終的にマイホームを手放さなくてはならなくなります。
諸費用込みの住宅ローンにはリスクがある
一般的な住宅ローンは、融資の対象を不動産購入に限定しているのが一般的ですが、住宅ローンのなかには諸費用込みで融資をおこなうものがあります。
諸費用込みで借りた住宅ローンは、不動産購入費用だけでなく諸費用の支払いに使用可能です。
こうした住宅ローンは、不動産を売却しても完済できないほど高い借入金となることから、オーバーローンと呼ばれています。
オーバーローンは、預貯金などの自己資金なしでマイホームを購入する手段となることから、魅力あるものです。
しかし、住宅ローン返済の負担が重くなるほか、住宅ローン審査にとおるのが困難で不動産を売却しにくくなることは、オーバーローンの注意点です。
頭金なしでマイホームを購入したいなら、さまざまなリスクを考慮して、無理のない資金計画を考えてみてください。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大阪市の売買物件一覧へ進む
まとめ
マイホームの頭金とは、住宅ローンで借りるお金とは別に、現金で用意する先払い金のことです。
マイホームの頭金は住宅の種類によって相場金額が異なりますが、一般的には不動産購入費用の10~20%程度となります。
頭金以外に諸費用として現金が必要になることや高額な頭金でライフプランに問題が発生しやすくなることは、頭金の支払いにおける注意点です。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
大阪市の売買物件一覧へ進む